「あ、さんくじを引いてください。」
「へ・・・?くじ・・・?」
ただ今5月19日。
真田の誕生日2日前です。
A feeling of thanks 〜準備編〜
「いや・・・何でくじなの?」
「そりゃあ、役割分担を決めるためッスよ!」
「役割分担・・・・・?」
今日は真田の誕生日2日前ということもあって、準備がとても忙しい。
が集合場所に来ると、何故か全員でくじ引きをしていた。
「フフ・・・あのね、全員で食べるものを用意して、パーティの内容を決めて、遊ぶ所も決める。
そんなことしてたらいつまで経ってもラチが空かないよね?」
「それでくじで何を担当するか決めるっちゅうことじゃ。」
「なるほど〜」
「そんじゃま、。引いてくれぃ!」
の前にブン太の手が差し出されて、はそこに握られているくじを一本抜いた。
「・・・・えっと・・・・・あ。”料理”って書いてある。」
「そんじゃあは料理担当だぜ」
「うん、分かった」
(料理・・・ですか・・・・ここは何としてでもさんと同じくじを引きたいものですね)
(柳生先輩、ちょっとそんなわがままな事言わないでくれます?俺が先輩と仲良く楽しく喰いモンの用意するんですから)
(赤也、お前はいつからそんな口を叩ける様になったんかの?と楽しくできるのは、俺じゃ。)
(フフ・・・・仁王・・・ボクがと同じくじを引いてみせるからね。)
(精一。お前がと同じくじを引ける確率、30%だ。)
(なんだよ、柳ぃ。お前もどさくさまぎれにと同じ役割狙ってんのかよ!)
(ああ。悪いか?)
(ああ、悪いぜ!・・・・・ジャッカルが。)
(俺かよ!(ってかそのネタしかないのかよ!?))
彼らはと同じ役割になろうと必死必死。
そして、覚悟を決めて、くじをひくのでした。
-------------------
「それじゃ、よろしくー。幸村くん、柳くん。」
の言葉でお分かりかと思いますが、と同じ『料理担当』になったのは、幸村と柳の二人。
そして、どこに遊びに行くか決めるのは仁王・赤也の二人。
パーティの内容を決めるのは柳生、ブン太、そしてジャッカル。
しまった・・・・・・危険だ・・・・。
幸村と柳の二人の組み合わせは・・・!危険すぎる!!
、お前100%喰われる!!
と、幸村と柳の二人以外が訴えかけるがそんな訴えにが気付くはずもなく。
「それじゃあ、みんな頑張ろうね!」
このまま真田のバースデー企画の準備が始まった。
-------------------------------------------------
こちらは『どこで遊ぶか決める』チーム。
詐欺師と赤目のお二人である。
「仁王先輩、どこに遊びに行くっスか?」
「ん、そんなん適当じゃ。さっさと決めてを助けに行くぜよ!」
「そうッスね!チャっチャと終わらせましょうぜ!」
もはや、彼らの頭の中にはを助け出すことしか頭にないよう。
「ここはてっとり早い遊園地はどうじゃ?」
「いいんじゃないッスか?・・・・・そんじゃあ決まったところで・・・」
「を救出じゃな。」
--------------------------------------------
そしてそして、こちらはパーティの内容を決める三人組、柳生、丸井、ジャッカル。
彼らもまた、真田の誕生日のことなど忘れている。
「柳生!早くしねぇとが危ねぇだろぃ!!」
「そうですね・・・パーティで何をするのか早く決めてしまいましょう。」
「ジャッカルは何か意見ない訳?」
「意見・・?・・・・王様ゲームでいいんじゃねぇか?」
「お、それはいいアイディアですね。」
「ジャッカルもたまにはいい事言うじゃん!」
「お前な・・・・・・。」
「でわ、決まったことですし、さんたちの所へ急ぎましょう。」
やはり、みんな真田の誕生日のこと忘れてないですか・・・??
--------------------------------------------
そしてこちらは狼二匹と一人の少女。
「ねーねー・・・柳くんは何作ればいいと思う?」
「別に何でもいいのではないか・・?」
「うーん・・そっかぁ・・・」
お菓子の本や、料理の本を手に取り悩む。
そんな余裕かましてたら食われちゃいますって!
危ないですよ!
「やっぱりここは・・・・・手堅くショートケーキを作るべきだよね・・・・・・。」
「フフ・・・そうだね。真田は肉も好きだから、何かスタミナのある料理も作ってあげれば良いんじゃないかな?」
「なるほど〜・・・・」
それから10分して、彼女は何を作るのか決めたようでメモ用紙に材料を書きとめていく。
「うん・・・これでOK!」
「決まったの・・?」
「うん。後は材料買いに行くだけ。」
「そうか、・・・ならこれから買いに行くか。」
「うん。」
と、三人が歩き出したところに猛ダッシュで帰ってくる5人。
「!・・・みんな!もう終わったの!?」
「ああ、終わったぜ!!」
「しっかり決めてきたぜよ。」
「そっかー!ご苦労様!」
「・・フフフ・・なんだ・・・もう帰ってきちゃったのか・・・・・。」
はい?
・・・幸村さん、今何か言いませんでしたか?
「幸村・・・今何か言わなかったか?」
「ん?何がだい?」
「・・・・・いや、別に・・・・空耳か・・・。」
やはりは危険地域にいました!
しかし何事もなくてよかったと、ほっと胸をなでおろす立海メンバー(幸村以外。)
「みんな、どうしたの?・・・・これから買い物いくんだけど・・・付いてきてくれないかな?」
そんな天使の声を聞きながら、王子7人はと共に近くのスーパーへ足を進めた。
*****
スーパーではのメモに書かれた通りの食材と、パーティの飾り付けに使うもの、お菓子やジュースなどを買うことにした。
「、重いじゃろ?俺が持つぜよ。」
「仁王君!・・・・えっと・・それじゃあお願い。」
スーパーで買い物かごに食材を入れていく。
その重い買い物かごを仁王が持つ。
「こうしてると」
「へ?」
「俺ら夫婦みたいだのぉ?」
「!?!?///にっ仁王くん!?」
「仁王くん!アナタはまたさんを困らせているようですね!」
「俺は未来を予言しただけじゃぞ?」
「だぁーーーー!!仁王!またお前に手ぇ出そうとしただろ!!」
「丸井くん・・・あのっ別に仁王君は・・」
「先輩!大丈夫ッスか!?俺が守りますから!」
「えっ!?いやっあの・・私は」
「仁王ー!そのかご俺に持たせろぃ!」
「プリッ」
「なぁ、お前らここがどこか考えてから言い合・・」
「桑原君、少し黙っていてください。」
「(ガーン)」
スーパーだろうと、学校だろうと関係ナッシングです。
の婿は俺だ!!!対決。
「仁王!いい加減そのかご渡せってぇ!」
「嫌ぜよ。」
「仁王、往生際が悪いよ・・?そのかごを渡してくれないかな・・・?」
「いくら幸村の頼みごとでも無理だのぉ。」
「なら、仁王、俺に渡せ。」
「参謀でもこれだけは譲れんぜよ。」
の買い物かごを持つ = 夫婦になれる
これが彼らの頭にある等式。
「みんなー!お願いだからもう少し・・静かに・・・・・」
「すまんのぉ、。」
「スンマセン!先輩!これだけは譲れないッス!!」
「の将来を手に入れるのは・・・・」
俺・私・僕!!!!!!!
それから30分間、彼らはスーパーで死闘を繰り広げたと言う。
さてさて、真田のバースデーパーティは成功するのでしょうか?
失敗しないことを祈りつつ、実行編に続く!!
070513