「ごめん!ちょっと準備に手間取っちゃった!!」
今日は、真田の誕生日。
A feeling of thanks 〜遊園地編〜
「ごめん!遅れちゃった!!」
「フフフ・・いいよ、は気にしないで。」
真田の誕生日企画。
今日が実行の日です。
集合場所である「遊園地」に立海大レギュラー陣は集まっておりました。
もちろん、今日の主役である真田も。
「、遅刻とはたるんどる。」
「ごめんっ真田くんっ」
「ま、いいじゃないッスか!副部長!今日は楽しみましょうぜ!」
「そうじゃそうじゃ。こうやって全員集まるのもひさしぶりやしの。」
「弦一郎、そういうことだ。」
「む、そうか。」
ここで忠告をしておくのだが。
今日、真田には「誕生日を祝う」ということは言っていない。
驚かせたいがための考慮だった。
「そんじゃ、さっさと入ろうぜぃ!」
「ああ、そうだな。」
ガムを噛みながら丸井が言い、一向は遊園地に入っていった。
−−−−−−−−
「やっぱり日曜日は人が多いよね〜」
「そうですね。はぐれないようにしましょう。」
「フフ・・・特に真田ははぐれないようにね。」
「幸村、何故俺なのだ?」
「副部長ははぐれると絶対迷子になりそうッスもんね。」
「赤也、もう一度言ってみろ。」
「なっなんでもないッスーー!!」
さすが日曜日の遊園地。
カップルだの、家族連れだの・・・人が多い。
「さーってと。はじめは何に乗るんだ?」
入口で手に入れた遊園地のパンフレットを見ながら丸井。
数多くのアトラクションがある様子。
「真田君は何か乗ってみたいアトラクションとかある?」
「・・・俺は、よくは分からないのだが。」
「ぶっ!真田!遊園地に何があるのかも知らないのかよ!」
「そっそんなことはない!・・・・そうだ、「メリーゴーランド」と言うものに乗ろうではないか!」
「メ・・・・・・・」
メリーゴーランド!?!?!?
説明しよう!
メリーゴーランドとは、『回転木馬』という意味あいがある。
遊園地などの施設でよくみかけるアトラクションでもある。
優雅な音楽と共に木馬が回り出し、それにまたがっている人を楽しい気分にさせると言う。
「いっいやー!真田副部長はやめといたほうが・・・」
いくらなんでもメリーゴーランドはキツすぎですよ。
「そんなんじゃったら、どうせやしお化け屋敷にでも入らんか?」
「そっそうですね!仁王君!いい案です。・・・まずそこから行きましょうか!」
真田+メリーゴーランド=見ちゃ居られない。
そう感じた一行は、慌ててお化け屋敷に向かうことに。
−−−−−−−−−−−−
「ふむ・・これがお化け屋敷というものか。」
「やっぱ雰囲気あるよな・・・。」
「なんじゃ、ジャッカル怖いんか?」
「誰もそんなこと言ってねぇだろ!」
「・・・・・さん、先ほどから無口ですが・・・どうかされたのですか?」
「えっ!?そっそうかな!?!?」
とりあえずお化け屋敷に入場した一行は、気味の悪い道を歩いていく。
「先輩、もしかしてお化け屋敷苦手なんスか?」
「・・・じ・・・実は・・・ちょっとだけ・・・」
は恥ずかしそうに下を向きながら言った。
安心しろ。お前は必ず守る!
と、その時。
『ウガァアア!!』
「きゃあっ!!!」
の横からお化けが出てきたものだから、は前を歩いていたジャッカルにしがみついた。
「!?」
「うわっ・・・ごっごめん・・桑原くん・・」
・・・ジャッカル・・・・・
お前何気にいいとこ取りすんな!!
そう思いつつも、気付いてみれば真田がお化けと対面している。
サ・・・・真田サン・・?
「お前か・・・に危害を加えたのは。」
『・・???』
いや、真田さん。目がマジになっちゃってるんですけど。
そして、お化け役の人がかなり困ってるんですけど。
「言っておこう。は我が立海大附属中男子テニス部にはかかせない存在だ。
彼女になにかあっては困るのだ。」
『・・・・・』
「貴様も貴様でここに住み着いて大変だとおもうが、彼女を驚かせるとは、たるんどる!」
いや、真田さん、その人ホントは人間ですから。
ただのバイトの子ですから。
「分かったのか?」
『・・・』
「分かったのかと聞いている!」
『わっ・・・わかりました!』
「よし。それでいい。」
皇帝真田。
(1)お化けを恐れない
(2)メリーゴーランドに乗りたい。
新たな発見だ。
「じゃあ次はジェットコースターに乗ろうぜぃ!」
「そうじゃな。」
「ジェットコースターは醍醐味ですしね。」
「フフ・・・それじゃあ行こうか。」
お化け屋敷をなんとか後にした一行。
続いては、ジェットコースターに乗ることに。
「柳・・ジェットコースターとはどういうものなのだ?」
「口で説明できそうにはないな・・・乗ってみれば分かるものだ。」
「そうッスよ。まぁ、乗ってみれば分かりますって!」
ジェットコースターが初体験の真田さんらしい。
乗り場の前に着いたレギュラー陣は、ジェットコースターへと乗り込んだ。
−−−−−−−−−−−−−−
「すごい迫力だったねー!」
ジェットコースターから居り、が口を開いた。
「真田、初めてのジェットコースターはどうだったんじゃ?」
「うむ・・・・少し驚きの面もあったが・・・まあまあだ。」
((驚きの面ってなんだよ・・))
−−−−−−−−−−−−−−
「もうこんな時間だな。」
なんだかんだで、もう夕方の6時。
観覧車、ティーカップ、絶叫マシーンだのと乗った。(さすがにメリーゴーランドは乗らなかった。)
どれもこれも真田には気に入ってもらえたようでよかった。
この後は、テニス部の部室に行って真田の誕生日パーティ。
「真田、これから俺たちに付き合って欲しいんじゃが?」
「ん?どういうことだ?」
「ちょっと、真田に来てもらいところがあるんだ。」
「にっひひ〜」
不思議に思う真田を連れて、彼らは学校へと向かった。
さてさて、つづいては、真田バースディパーティですとも。
070519