「ねぇ」
「・・何?」
「肩凝ったんだけど肩揉んで」
「うん」
恭弥はそう言うと私の方を向いて自分の肩を示した。
うん、まぁ恭弥はいっつもいっつも風紀の仕事で疲れてるもんね。
別にそれくらい私はなんとも思わない。
私は恭弥に近づいて行って恭弥の肩に触れると手を動かした。(うん、意外に凝ってるね、旦那。)
「痛くない?力強すぎない?」
「別に普通だよ。」
「そっか。」
ああ、結婚したらこんなこと日常茶飯事なのかな、なんて馬鹿な事を考えてみる私。
いやでも、本当にそうなったら毎日幸せだろうなぁ・・・・とか、あわわ顔がニヤけちゃうじゃんか。
「ねえ恭弥」
「・・・何。」
「恭弥って結婚したら、どんな感じの家庭がいい?」
「・・・・・」
・・・・あれ?
恭弥が止まった。
もしかして私、あれですか?空気読んでないですか?俗に言うKYですか?
「君、ホント馬鹿だね」
「む!だってそういう話するの楽しくない?ほら、遠足前のおやつ用意する時みたいな・・!」
「僕遠足とか行ったことないから。群れるのは嫌いだし」
「例えばの話!将来の事とかこれからの事とか、いろいろ考えるだけで楽しいと思わない?」
「・・・思わない」
「・・・うっ」
「・・・って言ったら君泣くから、『思う』って言っといてあげる、一応。」
「よっし!じゃあ恭弥はどんな家庭がいいですか?」
肩をもみながらもそう恭弥に聞く。
恭弥はやっぱち興味なさそうにすらすらと文字を書く手をやめない。
「どんなのでもいいよ」
「例えば!?」
「・・・・・」
「ほらあるじゃない!家族みんな笑う家庭、とか。何?団らんっていうの?そういうのとか・・・」
「じゃあそれでいいよ(僕は群れるつもりはないけど)」
「なるほどー」
「・・・(本気にするんだ)」
恭弥も恭弥なりに微妙に色々と考えてるんだなぁ・・・・・
というか恭弥って群れるのが嫌いなのに・・・・子供とは群れてくれないんだろうか・・!?
「あの、恭弥さんや」
「どうしたの」
「あの・・・子供がねできるじゃないですか、たぶん。」
「だね。(多分って何)」
「恭弥って群れるの嫌いじゃないですか」
「当たり前だよ」
「・・・子供と、いるのも嫌になるの?」
「・・・・・」
・・・恭弥が止まった。
ああ、絶対そうだ。恭弥は自分の子供であっても群れるのは嫌いなんだ。
そんな返事が帰ってくるんじゃないかって予想したらなんだか悲しくなってきた。
「・・・・・・さぁね。」
「・・・・・へ?」
「その時になったら僕の気も変わるかもしれないよ」
「・・・・!恭弥・・・好きー!!」
「ひっつくのは構わないけど字が歪んだよ。・・・・少しは程度を考えてよね」
「嫌だー」
「・・・咬み殺すよ」
「構わないもんね!へへっ!」
「・・・・・」
「そっかー!恭弥は子供とは一緒に遊んでくれるんだー!」
「・・・そんな事言ってないけど」
「えへへーそっかぁー」
「・・・・・・」
明日が遠足みたいに。
未来のこと話してみよう。
絶対に楽しいんだから。
でも、やっぱり私はこうして恭弥といる時間が一番大切だなって思うんだ。
・・・なんちゃって。
平和日和
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何がかきたかったのかさっぱり自分でも分かりま千円(・・・・。)
雲雀さんの奥さんと、骸さんの奥さんの俗に言う「未来夢」を
考えてるんですが・・・(しかも連載)なかなかうまくいきませんOTL
くだらん夢失礼いたしましたー;;
080525