「・・・・・・・・・・・・・・・」




              私は一人窓際に立って、空で光っている星を見つめた。



              暗い部屋の中、月の光が差し込む。




              





              骸も、千種も、犬も・・・・・・・


              いなくなってしまった






              並盛中襲撃の計画の後で、みんないなくなってしまった。


              私は何も力になれなかった。

              だだ、みんなの帰りを待っていただけ





              みんな、・・・どこへいってしまったの?










              『、あなたはここに残っていなさい』



              『そんな・・骸・・・私貴方と一緒にいたい・・!』



              『あなたには危険すぎます。』



              『でも・・・!』



              『もう一度だけ言いますよ?ここに残って居てください。』












              骸、何処へいってしまったの・・・・・・・・?




              私、またひとりぼっち


              あなたが居なくちゃ、私怖いの



              自分の価値が無くなってしまいそうで、怖いの。















              『お願いです。本当はあなたを連れて行きたい。でも、それは出来ないんですよ』


              『どうして・・・・』


              『あなたを傷つけたくない・・・・・・・』



























              「うっ・・・・・む・くろ・・・・・・・・・」





              シンと静まり返っている部屋に、私の喘ぎ声が響いた。





              どうして?



              どうして・・・・・・・





              貴方が抱きしめてくれた力強さや


              貴方がくれたぬくもりや


              貴方が与えてくれる優しさは


              昨日までちゃんと此処にあったのに








              「・・・・骸・・・むくろぉ・・・・・」











              私はこんなにも貴方の温度を憶えているのに



























              どうして貴方は此処にいないの?




























              「・・・っ・・・・う・・・」




              


              『は泣き虫ですね。クフフ』















              涙を流す私をいつもなだめてくれた貴方








              『一生僕についてきてくれますか?』










              私を愛してくれた貴方








              「骸ぉ・・・ヤダよ・・・早く帰ってきてぇ・・・・・・」









              優しい貴方の声でさえ、此処にはない。

























              熱い涙が頬を零れ落ちていく

              拭っても、拭っても、零れ落ちる涙

              私は子供がダダを捏ねるように、ただ泣いていた。





















              嗚呼、どうかどうかこの星空を



              あの人が見ていますように












              あの人もどこかで、この星空を見ていますように












              貴方が、また私の前に現れてくれますように




              骸が、世界のどこかで生きていますように










              星の星屑にのって、

              貴方の元へいけることができたなら


              いいのに
























              貴方に、また、会えますように





















              私、ずっとずっとここで待っています




























              Stella





              (願いが、届きますように)






              

              08 1.15 noro


              (黒曜編の後のお話。牢獄へ連れて行かれたとも知らずに待ち続ける彼女)