それは今日、僕が葡萄を食べていた時のこと
おいしい葡萄の食べ方
「あ、ブドウだーおいしそう」
「も食べますか?」
「うん。」
は皿に乗っている葡萄の房から一粒とって、皮をとって口に入れる。
僕も同じように葡萄を口にした。
「あ!これおいしいね!」
「クフフ・・そうですね。」
「もう一個!」
そう言ってはもう一度葡萄に手を伸ばす。
さっきと同じように葡萄を食べては幸せそうな笑顔で「おいしい」と言い、
もう一度葡萄に手を伸ばすと言う行動を繰り返す彼女。
そんなに葡萄が好きだったんですかねぇ・・・
「美味しいですか?」
「うん!」
僕は食べるのを止めて子供のように喜んで葡萄を食べるを見つめた。
クフフ、無邪気ですね。本当に。
そんな僕の視線に気付いたのか、食べる事をやめて僕の方を見る。
「あれ?骸・・・どうかした?」
「いいえ。どうもしませんよ。」
僕はもう一度笑って、を見つめる。
そんな僕の態度にハテナマークを頭に浮かべるのキョトンとした目が窺えた。
「そうです、。」
「ふぇ?」
僕が喋り出すと、は口に葡萄を含んだままこちらを見る。
「葡萄ってもっと美味しい食べ方が出来るんですよ。」
「美味しい食べ方?」
「ええ。」
一つ葡萄の粒に手を伸ばす僕。
皮を除いた後でそれを口に入れる。
それを飲み込んで、
そしてそのまま僕の様子を窺うの唇に口付けた。
「!?・・んん!」
「・・・・・・・・・・」
いきなりの事で息苦しいのか、僕の服の裾を握り締める。
少しして、僕はの唇を開放する。
「むっ・・骸!」
「クハハハっ!すみません。」
「もう!いきなりびっくりするんだから!」
頬を紅くしながらそう言う。
おやおや、お姫様はご立腹ですかね?
「でもね、。こうした方が葡萄も美味しいでしょう?」
僕は、彼女の耳元でそう囁いた。
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うおっと!何だこれは!
ホント骸じゃない!すみませ・・・!!!
08 1,17 noro