恋する乙女の一年に一度の魔法の日から早一か月。


   今日は3月14日。


   そう、今日はホワイトデーであります。




   そして今日はあのヘンタイ骸がまた何やら企んでおりました。






   「!」


   「っだー!もううるさいわね!何よ!聞こえてるわよ!」


   「クフフっお返しは何がいいですか!?」


   「(うわ・・・キモー)」


   「なっなんですか!?明らか「うわキモい」なんて顔しないでください!」








   前回、バレンタインという事で骸になんとかチョコを渡した
   今日も骸のヘンタイ発言に頭を悩ませておりました。


   そんな彼が今日口にする言葉は大半が「お返しは何がいいですか?」といような事。

   聞いて分かると思いますが、お返しというのはバレンタインのお返しということです。










   「せっかくバレンタインでは美味しいチョコを頂いたんですから、何かお返しをしないといけませんからねぇ。」


   「別にいらないし、どーでもいいし、むしろそんな気使わなくていいし。」



   「まぁそう言わないでください、。」











   の刺のある発言にも、なぜか今回の骸はへこたれない。

   むしろ笑顔を保っている。(それがまたの嫌な予感を的中させる。)








   「クフフフ・・・クフフフフフ・・・」



   「・・・・・。(うっわー何。)」










   笑っていたかと思うと、今度はクフフ、クフフ、と笑い声をあげる骸。

   はというともう完全無視状態。













   「、貴女がお返しに欲しいものをズバリ当ててあげましょうか?」


   「いや、別にいいけ・・・・


   「クハっ!わかってます!わかっていますよ!貴方がお返しとして欲しいもの、それは・・・」




























   「この僕自身ですね!!」








   「・・・・・。」













   「分かってますよ!はいつも世間で言うツンデレですからね!

    こんな事恥ずかしくて言えないんでしょう?クフフ」



   「・・・・・」












   はコメントなしで骸の傍を離れようとします。

   しかし骸はそんな彼女の腕をとって放さないみたいです。












   「ちょ・・・何すんの!?離してよ!」


   「クハハハ!照れなくてもいいんですよ??さあさあ、僕をお返しとして貴女に差し上げます!!」


   「いらん!寄るな!触るな!汚らわしい!!こんの南国馬鹿が!」



   「男は狼なんですから汚らわしくて当然ですよ!南国馬鹿で結構ですしね!」


   「(開きなおりやがったなコイツ・・・)」













   とかっていうやりとりが続きましたとさ。







   来年こそ普通のお返しが欲しいものです。























   そんなのいらない。









   (この変態どうにかならないわけ?)








   080312 noro