不思議な朝だった。



         いつもと同じだったのに。





         学校に行く為に、駅まであるいて向かう。

          


         いつもなら急行に乗って、さっさと学校にいくんだけど。






         今日は時間があるから、「普通電車」に乗ることにした。














         たった、それだけが違っていただけ。






























         Mysterious Morning




























 





         『電車が参ります。・・白線の内側までお下がりください・・・』









         駅にまだ人は少ない。


         朝7時。

         今日は少しばかり早起きをしてみた。

         だからこんなに早く駅にいるのだった。







         いつもなら、満員気にしないで「急行電車」の方に乗るんだけどな。


         



         ホームへ向かう階段を下りながら、しぶしぶそう思う。




         急行って早いし、楽チンだし、すぐ着くし。









         でも今日はちょっと気分を変えてみようと思って





         私は3番乗り場の普通電車へと足を進めた。




























         やっぱり朝早い普通電車の中。




         人1人もいないなぁ・・・・・・・・



         ま、いっか。そっちの方が気楽だし。






         少し重たく感じる鞄を自分の隣に置いて、静かに座席に座った。












         プシュー、と音を立てて扉が閉まる。

         
         『・・・・発車します。ご注意ください。・・・次の駅は・・・・・』



         なんてあの独特なアナウンスを聞きながら、気持ちよくなって目を瞑った。



         ・・・・・・・。








         ・・・・・・・。







         うっすらと目を開けてみた。








         あ・・・れ・・・?






         ひ・・・・・・・人!?
























         少し重たくなった目蓋をかっと開く。


         いつ入ってきたのか。

         いや、ってかいつから居たのか・・・・・・


         私の丁度向かいの席に、銀髪の男が居た。

 
         私と同じ立海の制服・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




























         少し凝視していた。






         あんな人と私同じ学校!?

         
         バリバリ銀髪じゃないですか!?




         ・・・・・・・・。







         ずっと見てたらその男から目が離せなくなって。


         上手い具合に目が合ってしまった。















         え・・・!?・・・ど・・・っどうしよう!?!?








         →えーい!見つめ続ける!!!

         →気のせい!・・目・・・逸らそう・・・・

         →やばッ!!目があっちゃった・・・・・。鼻歌でも歌おう!

















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