もう・・・ヤケクソだー!見つめてやるもんね!!
そう思って、私はその男から目をそらさなかった。
「・・・・・・・」
「・・・・え?」
男は、なんか意地悪そうな顔をして、笑った。
そして、私の座っている方に向かって歩いてくる。
電車は走っていて、窓から流れていく景色が見えた。
「・・・・な・・・・何!?」
「それはこっちの台詞じゃ。お前さん、俺のこと見とったじゃろ?」
「だ・・・だってそれは・・目反らしても変かなって思ったし・・・・・・・・・・
それに銀髪が気になりましたから!!」
ちょっと、ちょっと!!
いきなり話しかけられてこっちはかなりビビッてるんですけど!!
私の前に立って、吊革を持つ男。
良く見てみたら、テニスのラケット持ってる。
・・・・・・・テニス部なのかな・・・?
ぼーっと私は考えた。
そしたらその男が言ってくるのだ。
「な、席隣座ってもいいじゃろか?」
「なッ・・・・・・・・」
(私・・・私どうするの!?!?!?)
→ 別に・・・良いですけど・・・・・
→ 席ならいっぱい空いてますよ!!!